唯一神
ゆいいつしん
名詞
標準
God (in monotheism)
文例 · 用例
伊留満喜三郎 それわが神でいゆすは天地六合の唯一神、宇宙万象の能造の主、天地空寂のうちに万象を造り、かるが故に日月星宿光を放つて、明歴々として東湧西没の時を違へず、地には千木万草あつて、飛鳥落葉の期を誤たず。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
伊留満喜三郎 でいゆすこそは天地の唯一神。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
さらに恐れ多い事ながら、それ等のすべての主宰として、これ等のすべてを知ろし召す唯一神の神的御在位をも信じ奉っているのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
それと同じ樣に日本に於ても、兩部神道やら、唯一神道やらが如何に間違つてゐたかどうか知りませんけれども、兎に角其家の傳授を受けなければ正しいものとして承認されなかつたと云ふことは事實であります。
— 内藤湖南 『日本國民の文化的素質』 青空文庫
唯一神アッラーを信じ、日に五回の礼拝を行い、斎戒をし、喜捨を寄せ、メッカへの巡礼をするイスラム教徒は、イスラムを唯一の正信と信じ、その他の宗教をすべて邪信と見ている。
— RUBA'IYAT 『ルバイヤート』 青空文庫
科學が必然的に手をふれ殘してゐる不可知界を指摘して、その弱點を衝き、神祕――寧ろ唯一神の存在、可能を説くところ、形式は説話的ではあるものの、その論證は神學の辨證論的で神祕的なものにふれてもなほ、そこにはハッキリした理智のひらめきを見せてゐる。
— 宮原晃一郎 『科學的の神祕』 青空文庫
社のついでにいうが、私の家の持主の味酒神社は大山祇の神を祭ったもので、久しい以前から唯一神道でいて、社は皆|檜皮葺、神官も大宮司と称して位も持っており、その下にも神官が数々居て、いずれも一家を構えて住んでいた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
が、孔子の言及している「天」にこのような人格神あるいは唯一神というような面影があるであろうか。
— 和辻哲郎 『孔子』 青空文庫