等深
とうしん
名詞
標準
文例 · 用例
もしそうだとすれば鳥の群れの写真から湖底の等深線の一つがわかるはずである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
つまるところ、呉青秀のスバラシイ忠君愛国精神の正体は、やはりスバラシク下等深刻な、変態性慾の固まりに過ぎなかった事が、ザラリと判明して来るのだ」 私は思わずハンカチで鼻を撫でた。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
今までよりも更に数等深い鋭い恐怖に襲われつつ、白昼の夢遊病者のようにノロノロと自分の周囲を見まわした。
— 夢野久作 『殺人迷路』 青空文庫
世界大戰以來は實際の例證が多く提擧せられ、普通人も往々知ることになつたので、何等深き思慮のない者が雷同することが起ると危險甚しきものがある。
— 狩野亨吉 『安藤昌益』 青空文庫
あれ程でなくとも、もう少し役人がやかましくなければ、今より数等深みのある小説が生まれるならん。
— 芥川龍之介 『雑筆』 青空文庫
随って私の心に何等深い印象も残されなかった。
— 豊島与志雄 『運命のままに』 青空文庫
文学上、後鳥羽院と互ひに知己の感の一等深かつたらしい良経すら、家集と新古今では、此位違ふ。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
海底の深さをあらわす等深線。
— 片岡義男 『波乗りの島』 青空文庫