疲れ果て
つかれはて
表現
標準
being tired out
文例 · 用例
しかし、旅支度さえ充分でない上にすぐと悪漢達に追いかけられたりして、姫は全く不安と饑えとで、疲れ果ててしまったのでした。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
その日の眞晝近く、地上のすべての事物は、人も、樹木も、家屋も、電柱も、また砂にまぎれる小蟻さへも、息を途絶えさすやうな劇しい暑さに疲れ果てて、ぢつと聲をひそめて立つてゐるやうに思はれるその眞晝近く、私は理科大學研究室の窓際の机に向つて、一所懸命に蘭科植物の葉色素研究の爲めに顯微鏡を覗き込んでゐた。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
「それどころか、飛んだことになってしまった」 手足の泥を洗って、湿れた着物を着かえて、藤吉はさも疲れ果てたように長火鉢の前にぐったりと坐った。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
斯ういふことが四晩もつゞいたので、お道も不安と不眠とに疲れ果てゝしまつた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
それからまたたいていの人間なら疲れ果てて、へたばってしまうであろうと思われるような超人的活動を、望み次第にいくらでも続けて見せてくれるのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
ダメのまた下のダメという、謂わば「ほんもの」のダメという事になりまして、私は詩壇に於いて失脚し、また、それまでの言語に絶した窮乏生活の悪戦苦闘にも疲れ果て、ついに秋風と共に単身都落ちというだらし無い運命に立ちいたったのでございます。
— 太宰治 『男女同権』 青空文庫
」と言いさま、咳をして苦しい息を内に引くや、思わずホッと疲れ果てたため息をもらした。
— 国木田独歩 『窮死』 青空文庫
少年がこれを口に入るのは指一本動かすほどのこともない、然し左も疲れ果て居る樣で身動もしない、無花果は頬の上にのつたまゝである。
— 国木田独歩 『怠惰屋の弟子入り』 青空文庫
作例 · 標準
連日の猛練習で、選手たちは疲れ果てた表情を見せていた。
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徹夜でレポートを仕上げた彼は、疲れ果てた顔で朝を迎えた。
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「もう無理!この作業は疲れ果てて、集中力が続かないよ。」
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