トル
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文例 · 用例
マグデブルグの半球よ、おゝレトルトよ!
— 中原中也 『地極の天使』 青空文庫
勿論、私は常に全身像を製作しろといふやうなことを云つてゐるのではなく、トルソも結構、手だけでも結構だが、トルソならトルソで、それが全一的な感じを与へるものではなければならぬと云ふのである。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
)あの偉大なるトルストイを始めとして、世の多くの貴族と生れながらのエゴイストとが、悩み苦しみて求めるものは、実にこの「生えざる」苗を求めんとして嘆き訴ふる悲しみの声に外ならない。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
彼は口に人道と博愛を称へ、自ら求め得ざる夢想の愛を求めんとして、苦しき努力の生涯を終りたる、あの悲しいトルストイの徒ではなくして、真にその肉体から高貴な人義的の愛を体得して生れた「生ける愛の詩人」である。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
(とまれ一切物中に於ける、各自我のスペクトルの乱雑が、近時世界の芸術に萎凋を来してゐる。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
その他にもトルストイなど少し讀んだが、僕にはどうもぴつたりしないので、記憶に殘るといふほどでもなく、空讀にして通つてしまつた。
— 萩原朔太郎 『初めてドストイェフスキイを讀んだ頃』 青空文庫
その白樺派の人たちは、トルストイとドストイェフスキイとを竝立させて、文學の二大神樣のやうに崇拜して居た。
— 萩原朔太郎 『初めてドストイェフスキイを讀んだ頃』 青空文庫
なぜならド氏の小説とトルストイとは、氣質的に全く對蹠する別物であり、一を好む者は他を好まず、他を愛する者は一を取らずといふほど、本質的にはつきりした宇宙の兩極であつたからだ。
— 萩原朔太郎 『初めてドストイェフスキイを讀んだ頃』 青空文庫
作例 · 標準
校正刷りの余計な一行に、赤いペンで「トル」という指示を書き込んだ。
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「この文章は重複しているから、トルにしておいて」と編集者に頼まれた。
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何度もトルを入れたせいで、原稿用紙は真っ赤な修正跡だらけになってしまった。
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