良かれ
よかれ
表現
標準
all for the best
文例 · 用例
尾崎士郎、彼の作品は良かれ悪しかれこれまでは小説に箸のつけ方を知つてゐたがこれから先のことはわからない。
— 詩集(11)文壇諷刺詩篇 『小熊秀雄全集-12』 青空文庫
「犬と猿世の中良かれ酉の年」というような句を十四歳頃作ったという云いつたえもある。
— 宮本百合子 『芭蕉について』 青空文庫
このことは良かれ悪しかれ欧羅巴の社会の中で育っている男女とは、気持の出来具合の上で、随分違いがあるでしょう。
— 宮本百合子 『女性の生活態度』 青空文庫
まして根ざすところ極めて浅薄な反動的ファッショ気分なぞが人間そのものに良かれ悪しかれ変化を与へるといふことは全く想像することもできないのだ。
— ――「文芸」の作品批評に関聯して―― 『悲願に就て』 青空文庫
私はたゞ御当家のために良かれと」 皆まで言わせず、「イロハガルタの文句で相済みませんことね。
— ――ゴロー三船とマゴコロの手記―― 『ジロリの女』 青空文庫
完全包囲をやらんことには、良かれ悪しかれ、どっちゃにしても寝覚がわるおます」 この巨大な体躯の持ち主は、頤紐をかけた面にマスクもつけず、彼の大きな団子鼻は寒気のために苺のように赤かった。
— 海野十三 『蠅男』 青空文庫
まして根ざすところ極めて浅薄な反動的ファッショ気分なぞが人間そのものに良かれ悪しかれ変化を与えるということは全く想像することもできないのだ。
— ――「文芸」の作品批評に関聯して―― 『悲願に就て』 青空文庫
良かれ悪しかれ一つの時代をつくったことは否めない。
— 坂口安吾 『戦後新人論』 青空文庫