布武
ふぶ
名詞
標準
文例 · 用例
信長、印形を造らせた事があるが自らのには「天下布武」、信孝のには「戈剣平天下」、信雄のには「威|加海内」とした。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
織田信長が、先づ京都に入つて彼の理想たる「天下布武」の第一歩に成功したのは、彼が他の群雄に比して、最も地の利を得てゐたからである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
天下布武という印章をつくって愛用し、天下一の情熱を日常の友としているが、その野心は彼に限ったことではない。
— 坂口安吾 『織田信長』 青空文庫
彼の用いている印顆の文――天下布武――その理想への下準備である。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫
天下布武の大志もなし、政治などは、何もわかっている者ではない」 ことばのうらに、宮は宮ご自身を語っていた。
— 建武らくがき帖 『私本太平記』 青空文庫
顧みれば安土の城頭の巍然たる金碧もまさに天下|布武そのままの偉観ではあったが、やはり官兵衛の心を深くとらえたものは、この際でも、彼方に打振る一本の日の丸の扇に如くはなかった。
— 吉川英治 『黒田如水』 青空文庫