幻辞.com

長史

ちょうし
名詞
1
標準
文例 · 用例
乃ち曹国公李景隆に命じ、兵を調して猝に河南に至り、周王|は燕王の同母弟なるを以て、帝もかねて之を疑い憚り、の長史王翰というもの、数々|諫めたれど納れず、の変を告ぐるに及び、此事あり。
幸田露伴 運命 青空文庫
建文元年正月、燕王|長史葛誠をして入って事を奏せしむ。
幸田露伴 運命 青空文庫
待設けたる斉泰は、たゞちに符を発し使を遣わし、往いて燕府の官属を逮捕せしめ、密に謝貴張※をして、燕府に在りて内応を約せる長史葛誠、指揮盧振と気脈を通ぜしめ、北平|都指揮張信というものゝ、燕王の信任するところとなるを利し、密勅を下して、急に燕王を執えしむ。
幸田露伴 運命 青空文庫
うち見るところ七八歳から十五六歳までの頑是ない稚児の時代から既に物心ついた少年期の成人しきつた顔容の奴まで、それがたつた一人の生長史をまざまざと見せつけられるかと思はれるまで、眼の大きい、額の広くつて青い、鼻の尖つた、何れも寸分違はぬ、小賢しい面色をしてゐる。
北原白秋 桐の花 青空文庫
文学が、より美しい、よりゆたかな世界の創造への参加である本質から、すぐれた作家たちがこのような精神成長史としての製作を生んでゆく必然は十分に肯けるわけである。
宮本百合子 若き精神の成長を描く文学 青空文庫
或は、ロザリーと云う名は、現代の女性一般に与えられた名で、近代社会が生んだ女性の性格、徳性の欠陥としての事業熱、対社会の活動慾等の、消長史と見るべきでしょうか。
宮本百合子 「母の膝の上に」(紹介並短評) 青空文庫
尾崎、小林両氏の私小説論は、「純文学であって通俗小説でもある」純粋小説論の成立点を技術的には近代人の自意識において解決しようとしている横光利一氏が、却って、近代日本における複雑独自な自我の消長史を私小説の推移の裡に見ることが出来ないでいるという、興味ある矛盾の事実を照し出す結果になった。
宮本百合子 今日の文学の展望 青空文庫
ただ私がこのとき彼女に惹かされた感情の何かを、やや的確に説明するため、一応彼女の成長史を顧みておかうと思ふ。
神西清 母たち 青空文庫
ウィキペディア

長史(ちょうし)は、かつて中国にあった官職である。時代により地位や仕事の内容が異なる。

出典: 長史 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0