眺め楽しむ
ながめたのしむ
動詞
標準
文例 · 用例
釣の妙趣は、魚を多量に釣り上げる事にあるのでは無くて、釣糸を垂れながら静かに四季の風物を眺め楽しむ事にあるのだ、と露伴先生も教えているそうであるが、佐野君も、それは全くそれに違いないと思っている。
— 太宰治 『令嬢アユ』 青空文庫
比類なき自然のこの一つの美しさを眺め楽しむ一公人として、またその美しさを歌ひ讚へて世人と共に楽しまうとする一詩人として、限りなく嘆き悲しむのである。
— 若山牧水 『沼津千本松原』 青空文庫
それはみごとな筆で大きく書いてあって、あの四方木屋の壁にでも掛けてながめ楽しむにふさわしいものだった。
— 島崎藤村 『嵐』 青空文庫
わたしもまだそんな古い茶わんをもらい受けてながめ楽しむ年でもありませんでしたから、せっかく姉がそう言ってくれても、それをもらって帰る気にはなりません。
— 島崎藤村 『力餅』 青空文庫