覧人
らんにん
名詞
標準
文例 · 用例
観覧人は極めて少ない。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
ところへ我々と同じ遊覧人めいた男女が三四人石段の下に現れた。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
観覧人はきわめて少ない。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
ホールに観覧人が増して来たがみな静かだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
寺院の写真のせいかみな誰も脱帽で、外套まで脱いだ観覧人の姿がホールを美しく浄めていた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
観覧人の出て行く後から後から、また新しく人人が這人って来た。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
東山遊覧人などが、ぞろ/\と坂を上下する其の間を、水桶を担つてよち/\と坂を上つて居る私自身の姿を、私は子供心にも侘しく眺めた。
— 加能作次郎 『世の中へ』 青空文庫
さすがに、最初の中は水汲みにはやらされなかつたが、お雪伯母が襷がけで、その繊弱な両手に、水の一ぱい入つたばけつを重さうに携へて、遊覧人などのぞろ/\通る坂を上つて来るのを見ると、私はぢつとして居れなかつた。
— 加能作次郎 『世の中へ』 青空文庫