ギヤ
ぎや
名詞
標準
文例 · 用例
ああ、帰りたや帰りたや、オギヤ と生れた俺の家!
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
ギヤングだの、低脳記者だの、ろくなものありやしない。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
※と眞黄色な目を光らしたが、ギヤツと啼いて、ひたりと欄干を下へ刎返る、と橋を傳つて礫の走つた宿の中へ隱れたのである。
— 泉鏡太郎 『二た面』 青空文庫
――アノ、ニギヤカナ、マチデサ。
— 渡辺温 『可哀相な姉』 青空文庫
ガア/\息を喘ませながら、第二番目に續いた學生は、其の勢にギヤフンとなツて、眼をきよろつかせ、石段に片足を掛けたまゝ立往生となる。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
するとピエロがギヤン/\ほえたてる声がします。
— 鈴木三重吉 『小犬』 青空文庫
これでは王さまに何かのことがおありのときには、きつとまた私をおよびつけになるにちがひない、あの指輪だけは、じぶんがひろつてゐたので、すぐにおわたししたやうなものゝ、このつぎ、何かをさがせの、見とほせのと言はれたら、ギヤフンとまゐるよりほかはない。
— 鈴木三重吉 『ダマスカスの賢者』 青空文庫
「誰そあるか」 失望したような、ほっとなったような気持で対馬守は、短銃と一緒にオランダ公使が贈ったギヤマン玉の眼鏡をかけ直すと、静かに呼んで言った。
— 佐々木味津三 『老中の眼鏡』 青空文庫