御輿
みこし
名詞
標準
文例 · 用例
この清綱さまは、もともと御台所さまのお附きのお侍で、御台所さまはご存じのとほり前権大納言坊門信清さまの御女子、十三歳の御時に鎌倉へ御輿入に相成り、その時には将軍家も同じ十三歳、さぞかしお可愛らしい御夫婦でございましたでせう。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
前にもちよつと申し上げましたが、この御台所さまは、かしこきあたりとも御姻戚関係がおありになる京の御名家、坊門信清さまの御女子にて、元久元年、御年十三にして当将軍家へ御輿入に相成りました由にございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
廿日、戊子、天晴風静なり、将軍家新御所に移徙なり、御車京都より遅く到るの間、御輿を用ひらる、酉刻、前大膳大夫広元朝臣の第より、新御所に入御、大須賀太郎道信黄牛を牽く。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
――なから舞いたりしに、御輿の岳、愛宕山の方より黒雲にわかに出来て、洛中にかかると見えければ、―― と唄う。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
生国魂神社の夏祭には、良家のぼんぼん並みに御輿かつぎの揃いの法被もこしらえて呉れた。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
生国魂神社の夏祭には、良家のぼん/\並みに御輿かつぎの揃いの法被もこしらえて呉れた。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
――遠くの方で、ドーンドーンと、御輿の太鼓の音が聞えては、誰もこちとらに構い手はねえよ。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
御輿舁ぎは奥の院十八軒の若い衆が水干烏帽子だ。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫