逢瀬
おうせ
名詞
標準
rendezvous
文例 · 用例
これはいっそ、そっとこのままにしておいて時の捌きを待つよりしかたがないと、思い諦めて、楽しいようなはかないような逢瀬を続けています。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
あわれ、かかる時は、あすの逢瀬を楽みに、帰途を案ずるも心ゆかし、寐られぬ夜半の待人掛ける、小さな犬も拵え交ぜて、お千世に背打たれて微笑みもしたが。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
当然賀来子を想い出し、別れてしまった筈の賀来子に逢瀬を求めた。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
もどかしき垣を中なる逢瀬のそれさえも随意ならで、ともすれば意地悪き人の妨ぐる。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
)おくみ『源兵衛さま』源兵衛『おくみ』おくみ『ほんにたまさか逢瀬の一夜。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
それで、お君は、「あわれ逢瀬の首尾あらば、それを二人が最期日と、名残りの文のいいかわし、毎夜毎夜の死覚悟、魂抜けてとぼとぼうかうか身をこがす……」 と、「紙治」のサワリなどをうたった。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
かつら お戲れかは存じませぬが、そのお詞が冥加にあまりて、この願かならず叶ふやうと、百日のあひだ人にも知らさず、窟へ日參いたせしに、女夫の桂のしるしありて、ゆくへも知れぬ川水も、嬉しき逢瀬にながれ合ひ、今月今宵おん側近う、召出されたる身の冥加……。
— 岡本綺堂 『修禪寺物語』 青空文庫
それで、お君は、 ――あはれ逢瀬の首尾あらば、それを二人が最期日と、名残りの文のいひかはし、毎夜毎夜の死覚悟、魂抜けてとぼとぼうかうか身をこがす……。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
作例 · 標準
例句