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疎々

疎々
名詞
1
標準
文例 · 用例
嬉しきは月の夜の客人、つねは疎々しくなどある人の心安げに訪ひ寄たる、男にても嬉しきを、まして女の友にさる人あらば如何ばかり嬉しからん、みづから出るに難からば文にてもおこせかし、歌よみがましきは憎きものなれどかゝる夜の一言には身にしみて思ふ友とも成ぬべし。
樋口一葉 月の夜 青空文庫
嬉しきは月の夜の客人、つねは疎々しくなどある人の心安げに訪ひ寄たる。
樋口一葉 あきあはせ 青空文庫
用事がなければ行く、さもなければ忙しい彼に忙しい時間を割かす程の必要もないと思つて、多少の嫉妬と僻みとを交へた感じで白川は疎々しくなることを望ましい事とは思はぬながら足は彼の門から遠ざかつた。
平出修 瘢痕 青空文庫
宮は疎々しい待遇を受けるというような恨みを述べておいでになった。
源氏物語 青空文庫
固より根がお茶ッぴいゆえ、その風には染り易いか、忽の中に見違えるほど容子が変り、何時しか隣家の娘とは疎々しくなッた。
二葉亭四迷 浮雲 青空文庫
というは他の事でも無い、お勢が俄に昇と疎々しくなった、その事で。
二葉亭四迷 浮雲 青空文庫
其は然し、二月ばかりの間で、兩人の関係は何時とはなく疎々しくなツた。
三島霜川 昔の女 青空文庫
田舎にいる母親の時々の消息を通して、やっと生死がわかるくらい、二人のなかは疎々しかった。
徳田秋声 青空文庫