抓る
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動詞-五段-ラ行動詞-他動詞多音語
標準
to pinch
文例 · 用例
眩しく光る葭原の中からよしきりが皮膚を抓るような鳴き声を立てゝ、快活に葭から出たり入ったりしています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
何を思ったのか私を掴えても「わては大抵の職業の男と関係はあったが文士だけは知らん」と、意味ありげに言うかと思うと、「あんたはわてを水揚げした旦那に似ている」とうっとりした眼で見つめながら、いきなり私の膝を抓るのであった。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
逃げたらあかんし」と蓮葉に言って、赤い斑点の出来た私の手の甲をぎゅっと抓ると、チャラチャラと二階の段梯子を上って行ったが、やがて、「――ちょんの間の衣替え……」と歌うように言って降りて来たのを見ると、真赤な色のサテン地の寝巻ともピジャマともドイスともつかぬ怪しげな服を暑くるしく着ていた。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
だって少しばかりなんですもの、」といい懸けて目を外し、枕にしている神月の膝を着物の上から撮んだが、固くちゃんとしているので、指尖にかからない、絹布に皺を拵えようと、抓るでもなく、撫でるでもなく、爪さぐって莞爾して、「可いじゃあありませんかねえ、少しばかり、偶なんですもの、大丈夫さ。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
甥はぐいぐい彼の手を引張り、固い小さな爪で、正三の手首を抓るのであった。
— 原民喜 『壊滅の序曲』 青空文庫
甥はぐいぐい彼の手を引張り、固い小さな爪で、正三の手首を抓るのであつた。
— 原民喜 『壊滅の序曲』 青空文庫
」「成駒屋に――」「おお、嬉しい――あっ、痛い――同じ、抓るなら、裏梅の形に、抓って下さんせいな、あれっ――」 深雪は、手さぐりに、自分の床へ入ろうとした。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
」 彼女は抓るまねをしたが、山田は構わず占いを続けた。
— 豊島与志雄 『春盲』 青空文庫
作例 · 標準
悪いことをした子供のお尻を、母親が軽く抓った。
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夢か現実か確かめるために、自分の頬を強く抓ってみた。
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彼は痛みに耐えかねて、自分の腕を思い切り抓った。
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