永存
えいそん異読 えいぞん
名詞動詞-サ変
標準
durability
文例 · 用例
狭く南画などとは云わず、一般に芸術というものが科学などの圧迫に無関係に永存し得べき肝心の要素に触接しているように思われるのである。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
しかし、現在のわれわれの知識でこれらの中のどれが永存しどれが死滅すべきかを予測することはなかなか容易なことではない。
— 寺田寅彦 『俳句の型式とその進化』 青空文庫
ここで注意すべきもう一つの事は、「時間」なるものがやはりそれ自身の存在を否定されて、物性や作用などと同部類のいわゆる偶然的な、非永存的のものと見なされている事である。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
僕の運命とか、生命とかいふものは、科學者のエネルギー又は宗教家の神などの樣な、假定の永存實體ではない、たゞ表象の轉換移動の個處個處を連ねて見たばかりで、その間に意志もあり、自我もあるのだから、表象その物を離れては宇宙は全滅するのである。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
第七 結語 以上數節に於いて試みた批判を要約すれば、天津教が天下の至寶として誇示する天照太神、後醍醐天皇、長慶天皇の御眞筆及び平群眞鳥、竹内宗義等の眞筆と稱するものは、第一に文章は揃ひも揃つて下手であり、肝心な語法語調も億萬年を通して不變なるのみならず、誤謬は頑強に保持せられて共通永存してゐる。
— 狩野亨吉 『天津教古文書の批判』 青空文庫
すなわち、死後肉体から離れた精神は、無意識の状態となって永存する。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
永存する物は無生物だけだ。
— 国枝史郎 『銀三十枚』 青空文庫
人間の心の底に永久に、ローマン主義の英雄崇拝的情緒的の傾向の存する限り、この心は永存するものであるが、それを全く無視して、人間の弱点ばかりを示すのは、文学としての真価を有するものでない、片輪な出来損いの芸術であります。
— ――明治四十四年六月十八日長野県会議事院において―― 『教育と文芸』 青空文庫
作例 · 標準
人間の記憶は「永存」するものではない。だからこそ、記録を残すことが大切なのだ。
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この石碑は、千年もの間、風雨に耐え「永存」している。
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物質の「永存」性について、我々はまだ多くのことを理解していません。
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伝説では、その秘宝は不滅の力で「永存」すると言われている。
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