底泥
ていでい
名詞
標準
文例 · 用例
かれらは懶げに、よどみ込んだぬらぬらした池水を重たげに泳ぎ、底泥につかれたようなからだを水の上にあらわし、ぼっかりと外気をひと息に吸うのであった。
— 室生犀星 『幻影の都市』 青空文庫
嫁入りまで、挿してはいけないと、母にいわれたのを―― 沼尻の川なので、浅そうに透き徹っては見えるけれど、底泥土がやわらかで、仮橋から墜ちた子供などが、何人もそこでは死んでいた。
— 吉川英治 『下頭橋由来』 青空文庫
人無き駕 もがけば※くほど、彼の脚は、河の底泥土へ食い込んで、胸――肩の辺まで、黒い河水にズブズブと浸ってしまうばかりだった。
— 吉川英治 『牢獄の花嫁』 青空文庫