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炉辺

ろへん
名詞
1
標準
fireside
文例 · 用例
小鳥来る音うれしさよ板庇 渡り鳥の帰って来る羽音を、炉辺に聴く情趣の侘しさは、西欧の抒情詩、特にロセッチなどに多く歌われているところであるが、日本の詩歌では珍しく、蕪村以外に全く見ないところである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
赤い火の燃える炉辺
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
詩人蕪村の心が求め、孤独の人生に渇きあこがれて歌ったものは、実にこのスイートホームの家郷であり、「炉辺の団欒」のイメージだった。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
オールド・ロング・サインを歌い、炉辺の団欒を思い、その郷愁を白い雲にイメージする英吉利文学のリリシズムは、偶然にも蕪村の俳句において物侘しく詩情された。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
河豚汁の宿赤々と灯しけり と、冬の街路に炉辺の燈灯を恋うる蕪村は、裏街を流れる下水を見て易水に根深流るる寒さかな と、沁々として人生のうら寒いノスタルジアを思うのだった。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
まことに蕪村の俳句においては、すべてが魂の家郷を恋い、火の燃える炉辺を恋い、古き昔の子守歌と、母の懐袍を忍び泣くところの哀歌であった。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
芭蕉は「漂泊の詩人」であったが、蕪村は「炉辺の詩人」であり、殆んど生涯を家に籠って、炬燵に転寝をして暮していた。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
「侘び」とは蕪村の詩境において、寂しく霜枯れた心の底に、楽しく暖かい炉辺の家郷――母の懐袍――を恋いするこの詩情であった。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
作例 · 標準
寒い冬の夜、家族みんなで炉辺に集まり、暖を取りながら語り合った。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
山小屋の炉辺で揺れる炎を眺めていると、日々の喧騒を忘れて心が安らいだ。
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その古い民宿には趣のある囲炉裏があり、宿泊客は炉辺で郷土料理を楽しむことができる。
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