相対ずく
あいたいずく異読 あいたいづく
名詞多音語
標準
mutual consent
文例 · 用例
半玉の時じゃアあるまいし、高が五十円か百円の身受け相談ぐらい、相対ずくでも方がつくだろうじゃアないか?
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
代助は三千代と相対ずくで、自分等二人の間をあれ以上にどうかする勇気を有たなかったと同時に、三千代のために、何かしなくてはいられなくなったのである。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
けれども、谷崎や志賀に、そのような新出発が先ずほとんど有り得ないのにくらべて、将棋の場合は、相対ずくの勝負であるから、相手次第で、新展開が行われないとは限らない。
— 坂口安吾 『坂口流の将棋観』 青空文庫
宗教は相対ずくのもので、無縁の人間はソッポをむいておればよろしく、天下国家を危くするというような企みでも起さぬ限り、他に害を及ぼすものではなかろう。
— 巷談師退場 『安吾巷談』 青空文庫
お前さんとこの人との相対ずくなら、何を言おうと勝手だろうがね、なんぼこの人だって少しや傍目というものがあろうじゃないか。
— LEDI MAKBET MCENSKOVO UEZDA 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』 青空文庫
負けつづけて三十金の星を背負わされた源十郎にしてみれば、盆の上の借りだけあって、堅気の相対ずくよりも気苦労なのだろう。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
おせい様一人にゆっくりお話ししてえのですよ」 おせい様は、座をはずしてくれというようにお高を見たが、おせい様と磯五と相対ずくになれば、またおせい様が磯五の弁巧にだまされるにきまっているから、お高は、わざと知らぬ顔をして動かなかった。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
また奉行の忠相と、相対ずくで会話のできるのも、この木場の老人だけだった。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
作例 · 標準
例句