渋め
しぶめ
形容動詞
標準
文例 · 用例
かの女は眼を瞑って渋め面して笑い直した。
— 岡本かの子 『かの女の朝』 青空文庫
』と郡視学は顔を渋める。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
敬之進は顔を渋めた。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
三吉は、裏白の付いた細長い輪飾を部屋々々の柱に掛けて歩いたが、何か復た子供のことでお雪が気を傷めているかと思うと、顔を渋めた。
— 島崎藤村 『家(上巻)』 青空文庫
仮令彼の操行は牧師達の顔を渋めるほど汚れたものであるにもせよ、あの芸術が美しくないとはどうして言えよう。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
一口|嘗めて見たばかりの菅はもう顔を渋めてしまった。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
」 彼女が今にも泣き出しそうな渋め顔をしたので、彼は喫驚して打消した。
— 豊島与志雄 『人間繁栄』 青空文庫
が……大きく一つ瞬きをして、その水玉がはらりとこぼれると、くしゃくしゃな渋め顔になった。
— 豊島与志雄 『人間繁栄』 青空文庫