褻稲
けしね
名詞
標準
文例 · 用例
多くの農家には関西でゲビツ、東北でケシネギツなどという糧米櫃があって、その中にはほぼその分量を盛る瓢または古椀などが入れてあった。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
ケシネすなわち平日の飯米は、一度に多く搗いて始めから粟・稗の定量をまぜておき、それを毎日片端から炊いていた。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
ケシネビツすなわち糧米櫃の中に桝が入っている。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
ケシネ 語原はケ(褻)の稻であらうから、米だけに限つたものであらうが、信州でも越後でも又九州は福岡大分佐賀の三縣でも共に弘く雜食の穀物を含めていふことは、ちやうど標準語のハンマイ(飯米)も同じである。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
南秋田郡にはケシネゴメといふ語があつて、是は不幸の場合などの贈り物に、布の袋に入れて持つて行くものに限つた名として居る。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
九州の方のケシネは甕に入れ貯藏する。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
之をケシネガメと謂つて居る。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
ケシネツツキ 飯米を貯藏用に精げて置くことをケシネスル(久留米方言考)、又はケシネ搗くといふ。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫