一脈相通ずる
いちみゃくあいつうずる
動詞-ずる変
標準
to have in common (with)
文例 · 用例
が、どう眞似ても、それが藝術的價値を持ち得ないのは自明の理であるのに、その二者の表現し得る内容に一脈相通ずるものがあるために、いや、殆ど兄弟に似たものがあるために、多くの寫眞家達はその製作に盛に誘惑され、その作品を藝術がつて得意としてゐる。
— 南部修太郎 『文藝作品の映畫化』 青空文庫
それからまた○○などで全国の科学研究機関にサーキュラーを発して、数々のかなり漠然たる研究題目とそれに対して支給すべき零細の金額とを列挙してそれらの問題の研究引受人を募ることがあるようであるが、あれなどもやはりこのイブラヒム老人の入れ歯の注文とどこか一脈相通ずるところがあるような気がするのである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
この表現の奇矯という点に於て、氏はまた後の大正時代になって現われた新感覚派なるものと一脈相通ずる所がある。
— 中島敦 『鏡花氏の文章』 青空文庫
退之の此論は勿論割引しなければ通ぜぬ論であるが、先秦諸子の各※一家の言をなしてゐる中で、墨子の教が孔子の教に近いことは、それは他の莊、列、韓非の輩の孔子に遠いのに比して、大に近く、まことに一脈相通ずるものがあることは爭へない。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
この心理と信念とを接続するものは何等画家的な批判性をもつてゐないものが少くないだらう、この審査員の心的動揺は強盗の心理と一脈相通ずるものがある。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
一脈相通ずるに至れば、暗夜に火を打つが如く、一時に全体が明となる。
— 西田幾多郎 『読書』 青空文庫
遠雷、夕立が来さうで来なかつた、私の気分と一脈相通ずるものがあつた。
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
そのころ、わたくしは市村水香先生に就いて漢学を勉強してい、その御講義に、この話が出たので、いたく刺戟されて筆を執ったものであるが、これは「遊女亀遊」や「税所敦子孝養図」などと、一脈相通ずる、わたくしの教訓画として、今もって懐かしい作のひとつである。
— 上村松園 『孟母断機』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4