隠れ笠
かくれがさ
名詞
標準
hat of invisibility
文例 · 用例
何んに致せ、あの大勢のいる宴会の中で、隠れ蓑、隠れ笠をでも持っているように致す事の出来た二人でございますから。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
そういえばあなたはゆうべも隠れ笠という事を云いましたっけね。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
千両|函、大福帳、蕪、隠れ蓑、隠れ笠、おかめの面などの宝尽くしが張子紙で出来て、それをいろいろな絵具で塗り附ける。
— 熊手を拵えて売ったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
もし長命であるとすれば、暮色蒼茫たる鬼が島の渚に寂しい鬼の五六匹、隠れ蓑や隠れ笠のあつた祖国の昔を嘆ずるものも、――しかし僕は日本政府の植民政策を論ずる前に岩見重太郎を論じなければならぬ。
— 芥川龍之介 『僻見』 青空文庫
隠れ簑・隠れ笠が舶来種と見られるのも、無理はないが、簑笠は、神に扮する物忌みの衣であることは、日本紀一書のすさのをの命追放の条を以ても知れる。
— 魂と姿との関係 『小栗外伝(餓鬼阿弥蘇生譚の二)』 青空文庫
」「むかしほんとうの鬼だった時分には、かくれみのだの、かくれがさだの、水の上を浮く靴だのというものがあったのですが、今では半分人間になってしまって、そういう宝もいつの間にかなくなってしまいました。
— 楠山正雄 『鎮西八郎』 青空文庫
あの先生、このわしに向かって、かならず三日のあいだに事件を解決してみせると、えらそうに広言しよったが、その三日が二時間あまりで切れるという今ごろになっても、この賊のかくれがさえ、さがしだすことができないのじゃ。
— 江戸川乱歩 『妖怪博士』 青空文庫
きみにしてからが、犯人をとらえるのはおろか、この賊のかくれがさえ見当がつかなかったのではないか。
— 江戸川乱歩 『妖怪博士』 青空文庫
作例 · 標準
「わあ!隠れ笠を被ったら、鏡に自分の姿が映らなくなったよ。すごい!」
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伝説の隠れ笠を手に入れた男は、誰にも気づかれずに蔵の金貨を盗み出した。
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「隠れ笠があれば、あの子のそばにいても正体がバレないのに……」
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鬼の宝物庫から隠れ笠をくすね、若者は命からがら山を下りてきた。
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