残骨
ざんこつ
名詞
標準
文例 · 用例
○鳥のロースの残骨や肉屑等|総べて料理の屑を少しの野菜とともに長く煮てスープを取れば料理物の味付や濁りスープに用いらるべし。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
まして、こうして幾つもの土饅頭、いずれ鬼共が思うさま貪り食った残骨の名残りでもあろうが、それにしても、形ばかりでも埋めて、土を盛り上げた上に、卒塔婆の一本も立てようというのが、鬼としては、いささか仏心あるやり方だ。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
板塀で囲われた広い原は、見わたすかぎり、残骨累々たる飛行機の墓場で、エンジンにロープを巻きつけ、キャタピラが木の根ッ子でもひき抜くようにして一角へ集めるあとから、山のようなスチーム・ローラーが潰して歩く。
— 久生十蘭 『春雪』 青空文庫