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様時

ようじ
名詞
1
標準
文例 · 用例
斯のように神仏を崇敬するのは維新前の世間の習慣で、ひとり私の家のみのことではなかったのだが、私の家は御祖母様の保守主義のために御祖父様時代の通りに厳然と遣って行った、其衝に私が当らせられたのでした。
幸田露伴 少年時代 青空文庫
小才覚があるので、若殿様時代のお伽には相応していたが、物の大体を見ることにおいてはおよばぬところがあって、とかく苛察に傾きたがる男であった。
森鴎外 阿部一族 青空文庫
やはり今申しました区長さんの処に御座いましたんで……何でもその区長さんと申しますのが太閤様時代からその村の名主さんだったそうで……」「成る程。
夢野久作 白くれない 青空文庫
「何故、もう少し早く生れなかったでしょう、私も奥様時分に生れていれば面白かったでしょうに……」と妻に言った芳子の言葉を思い出した。
田山花袋 蒲団 青空文庫
へ、人間て云う奴ァ屹度恐らく此様時に盗賊根性を起こすんだろうぜ。
国枝史郎 人間製造 青空文庫
ところで足を進める事はどんな方法によって進めるのかというと、先ず昔は、心の用意も人間としてまだ出来ていなくとも、十二、三歳の神様時代から丁度琴や三味線のお稽古と同じように、ある先生につかしめたものだ。
小出楢重 油絵新技法 青空文庫
だから一寸油断すると、すぐ様時事解説の政治的本質の鎧が、衣の袖の下からはみ出すことになる。
戸坂潤 世界の一環としての日本 青空文庫
水戸様時分に繁昌した富坂上の何とか云う料理屋が、いよいよ身代限りをした。
永井荷風 青空文庫