九分
くぶ
名詞副詞
標準
nine parts
文例 · 用例
「極暑九十七度九分、山々に未だ雪あるに呆れ候、一昨夕、稀なる夕映、望遠鏡にて西山一帯を眺めいたるところ、駒ヶ岳の絶巓、地蔵の頭、間の岳、農鳥の絶頂なる、各三角測量標を、歴々と発見いたし候」(七月十八日)、この時の感じは、何だか自分が観て、N君に知らせているような気がした。
— 小島烏水 『雪の白峰』 青空文庫
これには商売人の方が九分であろう。
— 幸田露伴 『夜の隅田川』 青空文庫
そういう目的で作られたこの四幕物は、そういうものとしての目的を九分通りまでは達していると思われた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
順番ではどうかしらとも思ったが、九軒みんな欲しいという事で、とうとう六升を九分する事にきめて、早速、瓶を集めて伊勢元に買いに行く。
— 太宰治 『十二月八日』 青空文庫
大燒原の野と成つた、下町とおなじ事、殆ど麹町の九分どほりを燒いた火の、やゝしめり際を、我が家を逃出たまゝの土手の向越しに見たが、黒煙は、殘月の下に、半天を蔽うた忌はしき魔鳥の翼に似て、燒殘る炎の頭は、その血のしたゝる七つの首のやうであつた。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
私が貴僧、自分の町をやがてその九分ぐらいな処まで参った時に、向うの縦通りを、向って左の方から来て、こちらへ曲りそうにしたが、白地の浴衣を着てそこに立った私の姿を見ると、フト立停った美人があります。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
九分九厘まで行って、ギリギリの一点を残して、あとは大いに享楽して、それでプラトニックだと称している手合いが多いんだ。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
」 お神はそう言って涙を拭いたが、昏睡中熱に浮かされた銀子は、しばしば呪いの譫言を口走り、春次や福太郎が傍ではらはらするような、日常|肚に畳んでおいたお神への不満や憤りを曝け出したりしたので、九分九厘まで駄目となったこの際に、心残りのないように、恩怨に清算をつけるのだった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
作例 · 標準
職人の感覚では、この作品は既に九分まで完成していると言える。
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激しい雨の中、彼は九分までずぶ濡れになりながら帰宅した。
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「成功の可能性は九分ある」と、リーダーは自信に満ちた表情で語った。
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標準
nine percent
作例 · 標準
利益率はわずか九分だが、薄利多売で経営を支えている。
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その生地には、九分の割合でシルクが混紡されている。
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「手数料として九分頂戴します」と契約書に記載されていた。
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