曲論
きょくろん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
biased argument
文例 · 用例
八年も劇を勉強して純粋戯曲論などに凝っている間に、小説を勉強して置けばよかったと、私は未だ読みもせぬ小説家の数を数えて、何か取りかえしのつかぬ気がした。
— 織田作之助 『わが文学修業』 青空文庫
近くは忍月居士、折々戯曲論を筆せられし事あり。
— 北村透谷 『劇詩の前途如何』 青空文庫
この俗曲論は日本の民族性の理解を基礎として立てた説であるが、一つは両親が常磐津が好きで、児供の時から聴き馴れていたのと、最一つは下層階級に味方する持前の平民的傾向から自然にこれらの平民的音曲に対する同感が深かったのであろう。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
故にアリストテレスが戯曲論を立つるも専ぱら悲哀戯曲に就て言へるなり。
— 石橋忍月 『罪過論』 青空文庫
國會文苑に出でし戲曲論中、戲曲の標準の條にて、忍月居士は逍遙子の所謂「ドラマ」をさながらに戲曲のことゝ看做して反駁を試みつ。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
例の通「真書太閤記」も一二節に芝居の衣をかけしまでにて、かたりに記せる修羅場の読切といへるには適すれども、むづかしき戯曲論など担ぎ出すべきものに非ず。
— 三木竹二 『明治座評』 青空文庫
戯曲論としては、甚だ見当違ひのやうではあるが、戯曲作家の第一免許状を、「対話させる術」と断じたその意味に於て、私は将来の劇作家に「戯曲以前のもの」を要求するのである。
— 岸田國士 『戯曲以前のもの』 青空文庫
順序として、演劇の一般的法則なるものをここで挙げなければならぬが、私は、常々従来の「戯曲論」といふものに疑ひをもつてゐる。
— 岸田國士 『演劇論の一方向』 青空文庫