つやつや
つやつや
副詞
標準
文例 · 用例
長男|義一はふとってつやつやしい赤い顔を、ふとんから落としてすやすや眠っている。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
くりくりと毛を刈ったつむり、つやつやと肥ったその手や足や、なでてさすって、はてはねぶりまわしても飽きたらぬ悲しい奈々子の姿は、それきり父の目を離れてしまった。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
「ほんとに民子さん、きょうというきょうは極楽の様な日ですねイ」 顔から頸から汗を拭いた跡のつやつやしさ、今更に民子の横顔を見た。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
短く刈りあげた髮がつやつや光つて、顏は白くむくんでゐた。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
顔も、手も、つやつやして、上品な老婆であった。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
顔も、手も、つやつやして、上品な老婆であつた。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
つやつやした小造りの顔の、四十歳くらいの婦人がでて来て挨拶した。
— 太宰治 『めくら草紙』 青空文庫
兎はさつそく泥をこねて、所謂岩乗な、いい舟の製作にとりかかり、狸は、すまねえ、すまねえ、と言ひながらあちこち飛び廻つて専ら自分のお弁当の内容調合に腐心し、夕風が微かに吹き起つて湖面一ぱいに小さい波が立つて来た頃、粘土の小さい舟が、つやつやと鋼鉄色に輝いて進水した。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫