毫も
ごうも
副詞
標準
(not) in the least
文例 · 用例
そんないやらしい隠れた意味など、寸毫もないわけだ。
— 太宰治 『多頭蛇哲学』 青空文庫
且つまた第二次原因の作用は毫も履歴効果を有せず、すなわち単に現在の状況のみによりて事柄が定まると仮定せん。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
ゆえに社会的自個の行動は、毫も戒飭するところなく検束する趣なく、極めて随意に、心の動くままに振舞いたり、親鸞のいわゆる自然法爾なるものと、すこぶる相似たるの跡ありといえども、しかも子規子の態度は、釈迦如来の知らざるところ、親鸞上人の知らざるところなり、嗚呼あに偉ならずや、予はなお終に臨で一言せん。
— 正岡先生論 『絶対的人格』 青空文庫
予の家庭は寧ろ平和の坦道を通過して来たのであるが、予は自らの家庭を毫も幸福なりしとは信じない、悲惨と云う程の事もなかった代り、尋常以上の快楽もなかった。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
その歩行や、この巡査には一定の法則ありて存するがごとく、晩からず、早からず、着々歩を進めて路を行くに、身体はきっとして立ちて左右に寸毫も傾かず、決然自若たる態度には一種犯すべからざる威厳を備えつ。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
観行院様は非常に厳格で、非常に規則立った、非常に潔癖な、義務は必らず果すというような方でしたから、種善院様其他の墓参等は毫も御怠りなさること無く、また仏法を御信心でしたから、開帳などのある時は御出かけになり、柴又の帝釈あたりなどへも折々御出でになる。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
ルクレチウスは素手でともかくも後代の物理的科学の基礎を置いたことは事実であるのに、頭脳のない書物と器械だけでは科学は秋毫も進められないのである。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
そういうのが無数に寄り集まってこそ、初めて現在のごとき科学の壮麗な殿堂が築き上げられたということは毫も疑う余地のないことである。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
作例 · 標準
その噂は、毫も事実ではなかった。
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私は彼の意見に毫も異論はない。
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彼の言葉は、私に毫も影響を与えなかった。
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