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押し歩く

おしあるく
動詞
1
標準
文例 · 用例
「私をもっていることに十分誇りをもっていて下さい」とでも言いそうな葉子と二人きりで、晴れがましい劇場の廊下など押し歩くのが気恥ずかしく、大抵の場合子供を加担させて擬勢するのが彼の手だったが、子供に委かしきりにしておくのも何か不安であった。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
唯の夜遊びでさへ村中押し歩くのだから兼次がおすがを嗅き出すのは牡犬が牝犬を搜すよりも速かであつた。
長塚節 芋掘り 青空文庫
白柄の大小を差し誇らして江戸市中を押し歩く一種のあばれ者は、自分の娘の主人である。
岡本綺堂 番町皿屋敷 青空文庫
謹慎の身である泰親が、白昼の京の町を押し歩くということは憚りがあるので、彼は頼長から差し廻された牛車に乗って、四方のすだれを垂れて忍びやかに屋敷を出た。
岡本綺堂 玉藻の前 青空文庫
子分たちはチリヂリバラバラ、中には敵の溝口屋に入ってヌケヌケと押し歩く六助、勘次のようなのもあります。
鐘五郎の死 銭形平次捕物控 青空文庫
子分達はチリチリバラバラ、中には敵の溝口屋に入つてヌケヌケと押し歩く六助、勘次のやうなのもあります。
鐘五郎の死 錢形平次捕物控 青空文庫
かねて、異様な姿で押し歩くとは聞いていたが―― 今、見れば、聞きしに勝るものだった。
第一分冊 新書太閤記 青空文庫
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