飛燕
ひえん
名詞
標準
swallow in flight
文例 · 用例
それ飛燕は細身にしてよく掌中に舞ふ、絶代の佳人たり。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
其の美しい事と云つたら、不啻毛※飛燕。
— 泉鏡太郎 『鑑定』 青空文庫
」 と言ふ、牛切りの媽々をたとへもあらうに、毛※飛燕も凄じい、僭上の到りであるが、何も別に美婦を讚めるに遠慮は要らぬ。
— 泉鏡太郎 『鑑定』 青空文庫
支那の名馬は、周|穆王の八駿、その名は赤驥、盗驪、白義、踰輪、山子、渠黄、華、竜子、の飛燕、梁武帝の照殿玉獅子等、なお多かるべし。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
今は大方四散して歌をもやめてしまつた樣だが、鷲野飛燕、同和歌子夫妻などはその頃から重だつた人であつた。
— 野蒜の花 『樹木とその葉』 青空文庫
その時代の若書きとして残ってるもの、例えば先年の椿岳展覧会に出品された淡島嘉兵衛旧蔵の飛燕凝粧の図の如きは純然たる椿年派であって奔放|無礙の晩年の画ばかり知ってるものは一見して偽作と思うだろう。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
深海色にぼかした模様の錦紗縮緬の着物に、黒と緑の飛燕模様の帯を締めた夫人は、そのスラリと高い身体を、くねらせるように、椅子に落着けた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
妻を奪われましたお恨み、かくのごとく申し上げまするぞ」と、いうかと思うと、与四郎は飛燕のごとく身を躍らせて、忠直卿に飛びかかった。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れの空を、まるで矢のように飛燕がかすめていった。
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彼の剣筋は、飛燕のごとき速さと鋭さを兼ね備えている。
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海原を背景に、飛燕が波間を低く飛ぶ姿が美しい。
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