柢
柢
名詞
標準
文例 · 用例
大きく云えば国家の基礎、社会の根柢を為すのである。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
また、たとえ一は特に意識現象に、他は専ら客観的表現に用いられると仮定しても、客観的表現とは意識現象の客観化にほかならず、したがって両者は結局その根柢においては同一意味内容をもっていることになる。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
日本人は一日も早く西洋崇拝を根柢から断絶すべきである。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
私は端唄や小唄を聞くと全人格を根柢から震撼するとでもいうような迫力を感じることが多い。
— 九鬼周造 『小唄のレコード』 青空文庫
反對に、自由詩に對する非難の根柢は、それが詩として不自然な表現であるといふ一事にある。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
象徴主義にして否定されんか、自由詩の唯一の城塞は根柢から覆されてしまふ。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
文化主義的音楽愛好家などは、時代のキザな流行熱で鹿鳴館時代のハイカラの如く、何の根柢もありはしない。
— 萩原朔太郎 『ラヂオ漫談』 青空文庫
かく二つの芸術は、初めから人生観の根柢を異にしている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫