下前
したまえ
名詞
標準
part of the fabric that is tucked closest to the skin when wearing a garment that is wrapped in front of one (such as a kimono)
文例 · 用例
例えば床板には黒褐色のものを用い、違棚の下前にはひしぎ竹の白黄色のものを敷く。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そして、また来ては、花の上下前後を縫い、あたりを飛びまわった。
— 岡本かの子 『真夏の幻覚』 青空文庫
その下前には弾嚢帯が折釘からだらりと吊るされていた。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
雛遊は本と女子に、成人後、人の妻たり、母たる道を學ばしめた戯れ(骨董集上編下前。
— 南方熊楠 『蓮の花開く音を聽く事』 青空文庫
その事毬杖とて正月に槌で毬を打てば年中凶事なしというに類す(『骨董集』上編下前)。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
(以下前同文) 大正十一年十月二十五日「前同文大正十一年十月二十七日」 僅に一ヵ月の間に神戸牧師の宅に飛び込んで来た支倉の呪のはがきは六本を算した。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
かのキイツの鶯の賦をおもはしむる「郭公の賦」以下前に数へたる韻ひある句を摘まむはやすけれど聯珠の絲を断たむは口惜しかるべし。
— 蒲原有明 『『行く春』を読む』 青空文庫
立っていたのでインキは流れて裏には沁みず、裁縫の器用な祖母が下前と取りかえて、工夫をして下すったので、また著られるようになりました。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
作例 · 標準
着物を着る際、右前の布が左前の布の上に来るように重ね、下前(したまえ)を帯で締めます。
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この浴衣は、右側の布(下前)を左側の布の上から巻き付けるように着付けます。
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(※「下标(したまえ)」とも書き、衣類の合わせの部分を指すことがあります。)
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