髻
もとどり異読 たぶさ・たきふさ
名詞頻度ランク #32792 · 青空 318 例
標準
place where hair is gathered together atop the head
文例 · 用例
船客も船頭も最早や奇蹟の力を頼まねばならぬ羽目になって髻を切って仏神に祈った。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
この屋根の上に蘆が生えて、台所の煙出しが、水面へあらわれると、芥溜のごみが淀んで、泡立つ中へ、この黒髪が倒に、髻から搦まっていようも知れぬ。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
髻結いたる下髪の丈に余れるに、色|紅にして、たとえば翡翠の羽にてはけるが如き一条の征矢を、さし込みにて前簪にかざしたるが、瓔珞を取って掛けし襷を、片はずしにはずしながら、衝と廻廊の縁に出づ。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
」と車夫の吉造、不意に飛込んで、婦人の髻鷲掴みにしてぐいと引けば、顔をしかめて、「あ痛、つつつつつ」と拳に手を懸け、「無体な、何をするんだねえ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
(じゃむこう)は召しに応じて、大なる顔を、縁側に擡げて座敷を窺い、飜然と飛上りて駈来り、お丹の膝に摺寄れば、髻を絡巻ける車夫の手を、お丹|右手にて支えながら、左手を働かして、(じゃむこう)の首環を探り、紙片を引出して、悠々と皺を伸しつ、「そんなにしなさんな、頭痛がすらあね。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
然るに南方の文帝、元嘉の年中、京洛の婦女子、皆悉く愁眉、泣粧、墮馬髻、折要歩、齲齒笑をなし、貴賤、尊卑、互に其の及ばざるを恥とせり。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
墮馬髻のものたるや、がつくり島田と云ふに同じ。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
然るを、元嘉、京洛の貴婦人、才媛は、平時に件の墮馬髻を結ふ。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
作例 · 標準
侍は覚悟を決め、潔く自ら髻を切り落とし、隠居の道を選んだ。
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時代劇の撮影のために、俳優は時間をかけて精巧な髻を結い上げてもらった。
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相撲取りが引退する際の断髪式では、関係者が順番に髻にハサミを入れる。
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