奴豆腐
やっこどうふ
名詞
標準
cubed tofu (often served cold)
文例 · 用例
優しさよ、松蔭の清水、柳の井、音に雫に聲ありて、旅人に露を分てば、細瀧の心太、忽ち酢に浮かれて、饂飩、蒟蒻を嘲ける時、冷奴豆腐の蓼はじめて涼しく、爪紅なる蟹の群、納涼の水を打つて出づ。
— 泉鏡花 『月令十二態』 青空文庫
やがて時分時になったので、奴豆腐に胡瓜揉みと云ったような台所料理のゆう飯を出すと、お武家はいよ/\気の毒そうに、幾たびか礼を云って箸をとりました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
奴豆腐を冷たい水にひたして、どんぶりに盛る。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
これは奴豆腐を作るときの要領と同じことであった。
— 海野十三 『人体解剖を看るの記』 青空文庫
奴豆腐で一本、豆腐はうまい、いつたべてもうまい、酒は時としてにがいけれど。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
何日ぶりかで、奴豆腐をたべた、淡々として何ともいへない味はひだ、水のやうに、飯のやうに。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
十時、関門海峡を渡る、一杯ひつかける、一時緑平居着、腹から安心して御馳走になる、腹も空つてゐたので、奴豆腐を二丁までも頂戴した。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
飯の菜に奴豆腐を一丁食ったところが、その豆腐が腹へ這入るや否や急に石灰の塊に変化して、胃の中を塞いでいるような心持である。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
作例 · 標準
暑い日には、薬味を乗せた冷たい奴豆腐が食欲をそそる。
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夕食のもう一品に、簡単に作れる奴豆腐を選んだ。
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彼はビールのお供に、いつも奴豆腐を注文する。
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