醜男
ぶおとこ
名詞
標準
文例 · 用例
さらに天文学の発達が、月を疱瘡面の醜男にし、天女の住む月宮殿の連想を、荒涼たる没詩情のものに化したことなども、僕等の時代の詩人が、月への思慕を失つたことの一理由であるかも知れない。
— 萩原朔太郎 『月の詩情』 青空文庫
それは、かならず、酒場に於いて醜男が美男子に向って投げつけた言葉です。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
こんな事を言っちゃ悪いけれど、この俊雄君は、僕が今までに見た事もない醜男なのだ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
何も僕は、自分だけが美男子で、他のひとは皆、醜男だなんて思ってやしない。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
ルイ十六世は、史上まれに見る醜男だつたんだ。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
カチカチ山 カチカチ山の物語に於ける兎は少女、さうしてあの惨めな敗北を喫する狸は、その兎の少女を恋してゐる醜男。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
カチカチ山 カチカチ山の物語に於ける兎は少女、さうしてあの慘めな敗北を喫する狸は、その兎の少女を戀してゐる醜男。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
見ればアバタの旗印、顔一面にひるがえる、あきれかえるの醜男と、六十余州かくれもなき、鷲塚佐助のこの面を、とっくり拝んで置け!
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫