繰り合わせ
くりあわせ
名詞
標準
文例 · 用例
これらの観客はたぶんこうして泣きたいために忙しい中を繰り合わせ、乏しい小使い銭を都合して入場しているものと思われる。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
千葉のいなかよりたんまりとやまぶき色をご用意のおだんな衆が三人ほど参り候まま、万障お繰り合わせご入来くだされたく、みなみな首長くしてお待ちいたしおり候。
— 卒塔婆を祭った米びつ 『右門捕物帖』 青空文庫
万障繰り合わせて能を見に行きたくなる。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
まあ、貴様にしたところで生きていてえつごうもいろいろあろうが、ここは一つ万障繰り合わせて俺の手にかかってくれ」「笑わせてはいかん。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
翌日は、時間を繰り合わせて、内を見せて呉れる家主の細君を待ち合わせた。
— 宮本百合子 『又、家』 青空文庫
為に、確答がないから、繰り合わせてもよいものと思い、林町へ頼み、定ったら来て貰うべき日であった二月十一日に、引越しをしてしまったのである。
— 宮本百合子 『二つの家を繋ぐ回想』 青空文庫
「来る一月十八日月曜夕刻より官宅において舞踏大会相催し候ついては貴殿並びに御令閨にも万障御繰り合わせの上御出席の栄を得度右および御案内候也」 宛名は二人の名前になっている。
— モウパンサン 『頸飾り』 青空文庫
彼女は、時間を繰り合わせて、改まったお礼廻りをする。
— LE VIGNERON DANS SA VIGNE 『ぶどう畑のぶどう作り』 青空文庫