鬼草
おにくさ異読 オニクサ
名詞
標準
Gelidium japonicum (species of seaweed)
文例 · 用例
あの鬼草は、逞しい意欲に充ち満ちていて、それはさすがに、草原の王者と云うに適わしいばかりでなく、その力もまた衰えを知らず、いっかな飽くことのない、兇暴|一途なものであった。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
そして不断に物懶いガサガサした音を発していて、その皮には、幾条かの思案げな皺が刻まれてゆき、しだいに呻き悩みながら、あの鬼草は奇形化されてしまうのであった。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
あの鬼草は、逞しい意欲に充ち満ちていて、それはさすがに、草原の王者と云うに適わしいばかりでなく、その力もまた衰えを知らず、いっかな飽くことのない、兇暴一途なものであった。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
北野縁起・餓鬼草子などに見えた餓鬼の観念は、尠くとも鎌倉・室町の過渡の頃ほひには、纏まつて居たものと思はれる。
— 折口信夫 『餓鬼阿弥蘇生譚』 青空文庫
しかも、案の定、その当人は、老いぼれの痩せこけた、肋の骨が一本一本透いて見える、髪の毛の真白なのを振りかぶり、腰巻の真紅なのを一腰しめただけで、そのほかは、しなびきった裸体のまま、さながら餓鬼草紙の中から抜け出したそのままの姿で、よろめいて来るのでありました。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「え、何でございますか」 無意識に若い老尼が言葉を返しますと、「お腹がすいたのです」 こいつ、あの餓鬼草紙の二の舞をやっている。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
餓鬼草紙から脱け出した老婆は、大釜を背負い込んでいたが、この餓鬼は釜の代りに大小を持っている。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
鬼草というのが、今宵人手にかかって非業の死を遂げた草加屋伊兵衛の綽名だった。
— 無明の夜 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
作例 · 標準
例句