演歌師
えんかし
名詞
標準
文例 · 用例
ぼうっとなって歩いているうちに、やがてアセチリン瓦斯の匂いと青い灯が如露の水に濡れた緑をいきいきと甦らしている植木屋の前まで来ると、もうそこからは夜店の外れでしょう、底が抜けたように薄暗く、演歌師の奏でるバイオリンの響きは、夜店の果てまで来たもの哀しさでした。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
私も、二、三十年前は、おつきあいで折り折り木屋町筋の宴会にいきましたが、当時は鴨川の洲に流しの演歌師などがいて二階から金をつつんでほうってやったりしたものです。
— 新村出 『鴨川を愛して』 青空文庫