挈
挈
名詞
標準
文例 · 用例
挈げ持ちて旅するものは知らず。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
お庄はその少し手前で俥から降りて、途中で買った手土産を挈げながら入って行った。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
しかし書巻を尊崇して、提挈をその中に求めていたことを思えば、留守居中|稀有の人物であったのを知ることが出来る。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
山陽は「素愛嵐峡山水、就其最清絶処縛屋、挈弟倶居、嚢硯壺酒、蕭然自適」と云つてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
惟長の事は、山陽も「挈弟」と云ひ、月江も「携令弟」と云つてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
茶山は蘭軒の此遊に二児の提挈あるを羨んで云つた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
渋江抽斎の挈へて往つた妻は比良野氏|威能で、前年己丑に帰いで、次年辛卯には死ぬる女である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
」わたくしは此辺の文を省いたが、「二人つれにて」は復醇の二子を挈へて往つたのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫