ストリキニーネ
ストリキニーネ異読 ストリキニン
名詞
標準
strychnine
文例 · 用例
が、彼の懐中には現金八十余円入の財布の外に、新しい麻裏の草履が一足に、弁慶縞の鳥打帽子が一つ、毒薬硫酸ストリキニーネの小瓶が潜められていた。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
それに、特異性のある人間だと、中毒量はるか以下のストリキニーネでも、屈筋震顫症や間歇強直症に類似した症状を起す場合がある。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
ストリキニーネさえ混ぜれば、呪文でも人間を殺せる――と云ったのは」 寂蓮尼は顔一杯に凄愴な隈を作って、憎々し気に法水を凝視めていたが、やがて、襖を荒々しくたて切って、室を出てしまった。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
今度友達の医者からストリキニーネを手に入れることが出来るから……」さう言ひかけて伊豆は笑はうとしたのだが、笑ひは掠れて単に空虚な響となり、それにつれて痩せた肩を無気味にゆさぶつた。
— 坂口安吾 『小さな部屋』 青空文庫
十月十六日――ストリキニーネはその排泄が徐々であって、ややもすれば蓄積作用を起して中毒症状を呈することは、医者に聞かなくても知っていたのだ。
— 豊島与志雄 『反抗』 青空文庫
これは初め、自分の身体に対するストリキニーネの反応だけを、ごく簡単に誌し止めて、後の参考にするつもりだったが、余計なことばかり多くなってるのに気づいて、十日余り中止してみたのである。
— 豊島与志雄 『反抗』 青空文庫
他の例としてエール醸造者は、エールに苦味と麻酔的な性質を与えるために前もってホミカ(nux vomica:毒物のストリキニーネを含む)およびカシアが混ぜてあったものを、粉にしたコリアンダーの種であるとして供給されていた。
— A TREATISE ON ADULTERATIONS OF FOOD, AND CULINARY POISONS 『食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)』 青空文庫
しなければならないとなったら、落ちつきはらって、私たち全部でも、夕飯の中にストリキニーネを入れて毒殺してしまえる人です。
— ――Sの霊に捧げる―― 『冒した者』 青空文庫
作例 · 標準
推理小説の中で、犯人は被害者の飲み物に猛毒のストリキニーネを混入させた。
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ストリキニーネは非常に強力な神経毒で、微量でも致死量に至る危険がある。
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かつては殺鼠剤として使われていたストリキニーネだが、現在は厳重に管理されている。
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ウィキペディア
ストリキニーネ (strychnine) はインドールアルカロイドの一種。非常に毒性が強い。IUPAC許容慣用名はストリキニジン-10-オン strychnidin-10-one。ドイツ語ではストリキニン (Strychnin)。1948年にロバート・バーンズ・ウッドワードにより構造が決定され、1954年に同じくウッドワードにより全合成された。化合物の絶対配置は1956年にX線結晶構造解析により決定された。