青い
あおい
形容詞
標準
文例 · 用例
赤い色や青い色のついてる飴の棒を両手に五本ずつ買ってくれた。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
旦那さまだとて金滿家の息子株が藝人たちに煽動られて、無我夢中に浮かれ立つとは事が違ふて心底おもしろく遊んだのではありますまい、いはゞ疳癪抑へ、憂さ晴らしといふやうな譯で、御酒をめし上つたからとて快くお醉ひになるのではなく、いつも蒼ざめた顏を遊ばして、何時も額際に青い筋が顯はれて居りました。
— 樋口一葉 『この子』 青空文庫
いわゆる「青い灯、赤い灯」は必ずしも「いき」の条件には適しない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
ああ このおほきな都會の夜にねむれるものはただ一疋の青い猫のかげだかなしい人類の歴史を語る猫のかげだわれの求めてやまざる幸福の青い影だ。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
いつさいは祕密だだがなんて青い顏をした奴らだおれの腕にぶらさがつて蛇のやうにつるんでゐた奴らだおれは決して忘れないおれの長い歴史からあいつらは死よりも恐ろしい祕密だ。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
その手は菓子であるそのじつにかはゆらしい むつくりとした工合はどうだそのまるまるとして菓子のやうにふくらんだ工合はどうだ指なんかはまことにほつそりとしてしながよくまるでちひさな青い魚類のやうでやさしくそよそよとうごいてゐる樣子はたまらない。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
ああ このおほきな都會の夜にねむれるものはただ一匹の青い猫のかげだかなしい人類の歴史を語る猫のかげだわれらの求めてやまざる幸福の青い影だ。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
またそのむらがる枝の葉かげに ぞくぞくと繁茂するところの植物およそ しだ わらび ぜんまい もうせんごけの類地べたいちめんに重なりあつて這ひまはるそれら青いものの生命それら青いもののさかんな生活。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫