応目
おうめ
名詞
標準
文例 · 用例
よしあからさまに記してなくても一応目を通したら何か手懸りがあろう。
— 夏目漱石 『趣味の遺伝』 青空文庫
昭和十四年前後のこの期間に、一応目立つ活動を示した婦人作家たちの大部分は、決してきのうきょう文学の道に入った人たちではなかった。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
参謀長は、あらゆる報告に、一応目をとおす職責がございます」「ウム」「此の上は、速かに解除警報の御許可を、お与え下さい。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
一応目をお通しになってと思ってきょう送りました。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
それで四、五年もすると一応目鼻がつく。
— 中谷宇吉郎 『科学の国際連合』 青空文庫
今度は好いのに当ったと思って相応目をかけていますのに、矢張り不平があると見えまして、もう国許の母親が病気なんでございますよ」 と内藤夫人は話題を女中難に移した。
— 佐々木邦 『好人物』 青空文庫
黒枠も拝見するが、斯ういう芽出度い記事にも一応目を通す。
— 佐々木邦 『親鳥子鳥』 青空文庫
それで一日々々家へ遠くなると三輪さんが思郷病になるかも知れないから、一応目的地へ驀進して、数泊後には一日一日と家へ近くなるという考案も入っている。
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫