綢繆
ちゅうびゅう
名詞
標準
coiled about
文例 · 用例
み空の花なる星、この世の星なる花、黙々として千古語らざれども、夜々|綢繆の思ひ絶えざる彷彿一味の調は、やがて絶海の孤島に謫死したる大英雄を歌ふの壮調となり五丈原頭凄惨の秋を奏でゝは人をして啾々の鬼哭に泣かしめ、時に鏗爾たる暮天の鐘に和して、劫風ともにたえざる深沈の声を作し。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
古往今来詩家の恋愛に失する者、挙げて数ふ可からず、遂に女性をして嫁して詩家の妻となるを戒しむるに至らしめたり、詩家|豈無情の動物ならむ、否、其濃情なる事、常人に幾倍する事|著るし、然るに綢繆終りを全うする者|尠きは何故ぞ。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
是等の類同なる諸点あるが故に、同性相|忌むところよりして、詩家は遂に綢繆を全うする事能はざる者なるか。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
合歓綢繆を全うせざるもの詩家の常ながら、特に厭世詩家に多きを見て思ふ所あり。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
欧化気分がマダ残っていたとはいえ、沼南がこの極彩色の夫人と衆人環視の中でさえも綢繆纏綿するのを苦笑して窃かに沼南の名誉のため危むものもあった。
— 内田魯庵 『三十年前の島田沼南』 青空文庫
「合歓綢繆を全うせざるもの詩家の常ながら、特に厭世詩家に多きを見て思うところなり。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
清国人たる者よろしくいまだ雨ふらざるに※戸(ゆうこ)を綢繆(ちゅうびゅう)するを要するとともに、わが国経世の士、また多大の注意を払わずして可ならんや。
— 日野強 『新疆所感』 青空文庫
今でこそ一部軽躁なる青年男女の間の唇頭に上りおるのみであるけれども、早晩吾人の実生活に親密なるものとして、現形し来たるこの大問題に逢着するは数の明らかなるところであるから、吾人日本国民は早くこれを研究し解決しおき、風雨殺到して後に俄に門戸の綢繆を謀るが如き愚に陥らざらんことを希望する。
— 大隈重信 『婦人問題解決の急務』 青空文庫
作例 · 標準
二人の関係はまさに綢繆としていて、お互いを深く信頼し合っている。
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彼の言葉は、まるで絹糸のように綢繆として心に響いた。
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あの老夫婦の姿は、長年連れ添った夫婦の綢繆たる愛情を感じさせた。
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標準
familiar
作例 · 標準
彼は幼なじみの彼女とは、家族以上の綢繆な関係を築いている。
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長い付き合いの友人とは、気兼ねなく何でも話せる綢繆な間柄だ。
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困難な状況を共に乗り越えたことで、二人の間には綢繆な絆が生まれた。
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