栃の実
とちのみ
表現名詞
標準
chestnut
文例 · 用例
皆栃の実の餅の盆を控えていた。
— 泉鏡花 『栃の実』 青空文庫
最う晴やかに成つて、差寄せる盆に折敷いた白紙の上に乗つたのは、たとへば親指の尖ばかり、名も知れぬ鳥の卵かと思ふもの……「栃の実の餅よ。
— 泉鏡花 『貴婦人』 青空文庫
それで住民は何を食物にしているかというと、栃の実を食べている。
— 栃の木で老猿を彫ったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
栃の実を取って一種の製法で水に洒して灰汁を抜き餅に作って食用にしている。
— 栃の木で老猿を彫ったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
」 栃の実の降っている谷間を見降ろしながら、坂はだだ下りの笑いで一気に終りになってしまった。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
谷間で栃の実がひそかに降っている。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
どうせう、かうせうと評定してゐる中、万作は仙人に貰つた袋の事を想ひ出してそれを開けてみると、中に四つの栃の実が入つてゐました。
— 沖野岩三郎 『蚊帳の釣手』 青空文庫
コザワシ 栃の実をさわして渋を抜き、食用として貯蔵するもの、そのさわし方には二通りあり、粒のまま灰水の中に永く浸しておいて渋を抜くのをマルザワシ、一方最初から粉にしてさわすのが粉ざわしである。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
作例 · 標準
拾ってきた栃の実のアク抜きをして、伝統的な栃餅を作った。
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栃の実はそのままでは苦くて食べられないが、加工すれば美味しくなる。
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山道でリスが器用に栃の実を運んでいるのを見かけた。
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