贄
にえ
名詞
標準
offering (to the gods, emperor, etc.)
文例 · 用例
数十万の人間が、怨みも、咎もないのに、戦場で殺し合っていたように、―― 眼に立たないように、工場や、農村や、船や、等々で、なし崩しに消されて行く、一つの生贄で、彼もあった。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
贄卓の上の色硝子の窓から差し入る夕日が、昔の画家が童貞女の御告の画にかくやうに、幅広く素直に中堂に落ちて、階段に敷いてある、色の褪めた絨緞を彩つてゐる。
— DIE FLUCHT 『駆落』 青空文庫
諸人の不安がだんだん募って来た時、鬼娘は更に第三の生贄を求めた。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
第二の生贄となった小間物屋の女房も、やはり同じ運命であった。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
彼女は依然として生贄の冬子を掴んでいるのであった。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
誰が見ても、もう助ける方法はないとあきらめたが、素足で門口まで這い出して倒れているのから想像すると、おせんは暗い霧のなかで何物にか襲われて、恐怖のあまりに、探りながら門口まで逃げ出したが、遂にそこでいたましい生贄となったらしい。
— 岡本綺堂 『深川の老漁夫』 青空文庫
彼の造詣の深さを証拠立てる事は彼が三十五歳雨月物語を成すすこし前、賀茂真淵直系の国学者で幕府旗本の士である加藤|宇万伎に贄を執つたが、この師は彼の一生のうちで、一番敬崇を運び、この師の歿するまで十一年間彼は、この師に親しみを続けて来たほどである。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
十九日、壬辰、鷹狩を禁断す可き事、守護地頭等に仰せらる、但し信濃国諏訪大明神御贄の鷹に於ては、免ぜらるるの由と云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
作例 · 標準
豊作を祈願するため、山の神に初物の鹿の肉を贄として捧げた。
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古代の儀式において、神聖な場所には選りすぐりの贄が供えられた。
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氏子たちが、自分たちの畑で採れた立派な野菜を神前への贄として持ち寄る。
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標準
gift
作例 · 標準
遠方から訪れた旅人が、村長への挨拶として珍しい布を贄に差し出した。
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同盟を結ぶ証として、隣国へ豪華な工芸品を贄として贈る。
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恩師への感謝の気持ちを込めて、ささやかな贄を手に自宅を訪ねた。
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標準
sacrifice
作例 · 標準
王国の平和を守るため、若き乙女が龍の贄として選ばれたという伝説がある。
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彼はプロジェクトを成功させるため、自らのプライベートを贄に捧げる覚悟で働いた。
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独裁者の野望の贄となった多くの若者たちの魂を、静かに追悼する。
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ウィキペディア
贄(にえ)とは、神または天皇に供する食物の総称、及びその制度。
出典: 贄 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0