芸子
げいこ
名詞
標準
geisha
文例 · 用例
それでな、鳥羽の鬼へも面当に、芸をよく覚えて、立派な芸子になれやッて、姉さんが、そうやって、目に涙を一杯ためて、ぴしぴし撥で打ちながら、三味線を教えてくれるんですが、どうした因果か、ちっとも覚えられません。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
美男のうへ、念入りの化粧をしたので、芸子女中まで見惚れるくらゐだつた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
一度五月の節句に、催しの仮装の時、水髪の芸子島田に、青い新藁で、五尺の菖蒲の裳を曳いた姿を見たものがある、と聞く。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
だいいち、お前はなにもあの娘を無理に芸子にだしたんとちがうやないか」「そら、そう言えば、そやけど……」「そやろ?
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
しかし、お前はかえってあの娘が芸子になる言うたのを反対打ったぐらいやないか。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
ここでの話やけど、わいもあの子のいいなりにあの子を芸子にして、じつはえらいことした思てるねん……」 蝶子は器量よしの上に声自慢とはっさい(お転婆)で売ったが、梅田|新道の化粧品問屋の若旦那とねんごろになった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
従僕拾うて渡すと芸子|憚り様と言いざまその僕の手とともに握って戴き取った。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
女郎と違い小金で芸子を受け出し得ず、人の花と詠めさせんよりはと無分別を起し、曾根崎の途中でその女を一刀に斬り殺し麦飯屋の簀の子下に隠れたが、翌夕腹へって這い出で食を乞う所を召し捕られた(『伝奇作書』初篇上)。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
浅草の路地裏で、白塗りの化粧をした芸子が人力車に乗り込むのを見かけた。
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料亭の離れから、芸子が奏でる三味線の音色が漏れ聞こえてくる。
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その芸子は、客の好みに合わせた話題で座を盛り上げるのが非常に上手かった。
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標準
kabuki actor (esp. a young actor)
作例 · 標準
将来を嘱望されている若手の芸子が、初めて大役を任されて緊張の面持ちで舞台に立つ。
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芝居小屋の楽屋では、出番を待つ芸子たちが化粧の直しに余念がない。
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名門の家に生まれたその芸子は、幼少期から徹底的に立ち振る舞いを叩き込まれた。
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標準
person accomplished in the arts
作例 · 標準
隠居した後は趣味の茶道に没頭し、近所ではなかなかの芸子として知られている。
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彼は単なる素人の域を超えた芸子で、その書はプロも驚くほどの腕前だ。
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昔の粋な旦那衆は、自分自身も一通りの楽器をこなす芸子であることが多かった。
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