あばよ
あばよ
感動詞
標準
see you then
文例 · 用例
春なれば茶摘みの様汽車の窓より眺めて白手拭の群にあばよなどするも興あるべしなど思いける。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
その方がいい、あばよ、』と言って主人はよろめきながら出て来たが、火鉢の横にころりと寝たかと思うとすぐ大いびきをかいている。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
」「早く帰って汝等の主人に(あばよ)といえッて、お丹様のお言だい。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
泥棒 ぢや、あばよ。
— ――学芸会のための一幕劇 『ラムプの夜』 青空文庫
人の難儀も構はばこそ、瓢箪棚の下に陣取りて、坊やは何處だ、母ちやんには、見えないよう、あばよといへ、ほら此處だ、ほらほらはゝはゝゝおほゝゝと高笑。
— 泉鏡花 『彌次行』 青空文庫
いざというとき、たゞおっぽり出されの、あばよで塩花を撒かれてしまうんではつまらないよ。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
「若旦那」「もうたくさん」「ほんとよ、若旦那、聞かなくってもいいの」「たくさん、たくさん、あばよだ」「いやな人ね、ひとが云ってあげると云うのに」「たくさん、たくさん」 広巳は頭にかかっていた塵を払い落したような気になって歩いた。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
庵を上げた見世物の、じゃ、じゃん、じゃんも、音を潜めただからね――橋をこっちへ、はい、あばよと、……ははは、――晩景から、また一稼ぎ、みっちりと稼げるだが、今日の飲代にさえありつけば、この上の欲はねえ。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
作例 · 標準
友人が「あばよ」と言って去っていった。
彼は金髪に「あばよ」と呟いて身を投げた。
昭和の映画では、登場人物が「あばよ」と別れを告げる場面がある。
古い小説の中で登場人物が「あばよ、みんな」と言う。