筆を揮う
ふでをふるう
表現動詞-五段-ウ行
標準
to drive a quill (pen)
文例 · 用例
悪筆を揮うて送る、この悪筆が米代になるとは!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
まだ自殺までには大分時間があるから、充分、十二分に落ち付いて、紫の煙と、琥珀色の液体を相手に悠々と万年筆を揮う事にする。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
兵馬|匆卒の際、言論も自由なれば、思うがままに筆を揮うてはばかるところなく、有形の物については物理原則のあざむくべからざるを説き、無形の事に関しては人権の重きを論じ、ことに独立の品行、自尊自重の旨を勧告して(ただし政権参与等の事については、余が著書中に切論したるもの少なし。
— 福沢諭吉 『成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ』 青空文庫
南宗流乾術第一巻九重天の左行篇に就いて、説明の筆を揮うことにする。
— 国枝史郎 『鵞湖仙人』 青空文庫
今の新代議士はどのようであるか知る由もないが、従来の代議士の多くは、地方遊説などの際、一筆をと望まれる場合、いやあと頭は掻いて見せても、遠慮し辞退するのは極めて稀で、OKとばかり勇敢に俗筆を揮う。
— 北大路魯山人 『美術芸術としての生命の書道』 青空文庫
神尾とても看板書きになったわけではなく、頼まれたればこそ、こうして筆を揮うのでありましょう。
— 安房の国の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
国務大臣級の人になると、相応胆力が据っているから平気で悪筆を揮うけれど、お父さんはもっと精神修養を要する。
— 佐々木邦 『親鳥子鳥』 青空文庫
作例 · 標準
有名な書道家が新年の書き初め大会で、巨大な和紙に見事な筆を揮った。
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開店祝いに贈られた看板には、地元で評判の看板職人が筆を揮った文字が躍っていた。
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久しぶりの休日、趣味の水墨画に存分に筆を揮ってリフレッシュした。
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