西麓
せいろく異読 さいろく
名詞
標準
western foot (of a mountain)
文例 · 用例
某致仕候てより以来、当国|船岡山の西麓に形ばかりなる草庵を営み罷在候えども、先主人|松向寺殿御|逝去遊ばされて後、肥後国八代の城下を引払いたる興津の一家は、同国|隈本の城下に在住候えば、この遺書御目に触れ候わば、はなはだ慮外の至に候えども、幸便を以て同家へ御送届|下されたく、近隣の方々へ頼入り候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書(初稿)』 青空文庫
(一九三三・一一)山に迷う 今年の二月、ずっと以前からあこがれていた近江の金糞ヶ岳へ登ろうと思って、伊吹山の西麓をまき伊吹や東草野の村を伝って歩きました。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
遠く白頭山の西麓から発して、中途で虚川江、長津江、近く渾河や靉河を入れて、全長百四十里に及ぶ此河は、水量の尠いと共に急勾配の河床と岩礁とが多く、江口から安東までさへ吃水四尺以上の汽船は航行し難い。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
この山ならば形がいかにも袴腰に似ているから、袴腰山の名があるのは当然であり、従って其西麓を通ずる峠の名を冠して笠取山などと称するには及ばなかったのである。
— 木暮理太郎 『秩父の奥山』 青空文庫
十九日は境(伊勢崎の東南一里半)、二十日は赤城山西麓の溝呂木に泊って、二十一日の昼頃に森下に着いた。
— 木暮理太郎 『利根川水源地の山々』 青空文庫
塗桶ノ西麓利根川土中ヲ潜流スルコト壱里余、其中ニ岩竅一ヶ所アリ。
— 木暮理太郎 『利根川水源地の山々』 青空文庫
頂上から東に出る沢は流れて北ノ谷となり、本谷と合してから小沢岳の東に発源する南ノ谷を容れ、東南に流れて小穂口山の西麓でブナ沢を併せ、小穂口沢となって利根川に注いでいる。
— 木暮理太郎 『利根川水源地の山々』 青空文庫
三草合戦 平家の大将軍には小松の新三位中将資盛、同少将有盛、丹後侍従忠房、備中守師盛、侍大将には伊賀|平内兵衛清家、海老次郎盛方が任ぜられ、勢三千余騎で三草山の西麓に押し寄せて陣を張った。
— 第九巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
作例 · 標準
富士山の西麓には、広大な牧場が広がっている。
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彼は山小屋を目指し、険しい山の西麓を登っていった。
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村は山の西麓に位置しており、美しい夕日が見られる。
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