相手役
あいてやく
名詞
標準
opposing role
文例 · 用例
彼女の売出しごろには舞台の背景に巴里の場末の魔窟を使い相手役はジゴロ(パリの遊び女の情人)に扮した俳優を使い彼女自身も赤い肩巻に格子縞の Basque という私窩子型通りの服装をして彼女の唄の内容を芝居がかりで補ったものだが、このごろは小唄専門のルウロップ館あたりへ出る場合にはその必要は無い。
— 岡本かの子 『巴里の唄うたい』 青空文庫
いくらはやりっ子のプレジアンでも、相手がいつも同じ相手役では、結局同じ穴のまわりをぐるぐる回ることになるであろう。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
もっとも同じくヤニングスのものであっても相手役にディートリヒとかアンナ・ステンとかがいる場合は必ずしもそうはならないようであるが、この現在の場合における助演者はこのように主演者と対立して二重奏を演ずるためにはあまりに影が薄いようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
意気込んで舞台へ飛び出したが、相手役がいなかったというバツの悪さをごまかすには、せめて思いも掛けぬお加代という登場人物を相手にしなければならない。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
相手役によって演技を変えて行く名優のような巧妙さだと、言ってしまえば、話は早判りするが、しかし、オドオドする態度は意識的には演じられても、われにもあらず、ぽうっと顔を赧くするのは、いかな名優にも出来ない芸だった。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
御存知でしょうね、世界中でレデレルの相手役をして見劣りがしないのは、家のお嬢さまたった一人だと云うんですからね。
— 渡辺温 『アンドロギュノスの裔』 青空文庫
棋院では初心の客の相手役になってやるし、琴の家では琴師を頼まないでも彼によって絃の緩みは締められた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
彼女の売出しごろには舞台の背景に巴里の場末の魔窟を使ひ相手役はジゴロ(パリの遊び女の情人)に扮した俳優を使ひ彼女自身も赤い肩巻に格子縞の Basque といふ私窩子型通りの服装をして彼女の唄の内容を芝居がゝりで補つたものだが、このごろは小唄専門のルウロップ館あたりへ出る場合にはその必要は無い。
— 岡本かの子 『ダミア』 青空文庫
作例 · 標準
例句